病気について
2011-01-20 12:38:00
網膜裂孔・網膜剥離, 硝子体出血
飛蚊症続き
(1)網膜裂孔・網膜剥離
網膜に穴が開いてしまったり(網膜裂孔)、網膜が剥がれてしまった状態(網膜剥離)では、しばしば飛蚊症を自覚します。
光視症(視界の中に閃光のようなものが見える症状)を自覚することがありますが、無症状のこともあります。
病状が進んでくると視野欠損(カーテンをかぶせられたように見えにくくなる症状)や
視力低下が起きます。
網膜には痛覚がないので、痛みはありません。
適切な治療を行わないと、失明する危険性が高い病気といえます。
(2)硝子体出血
糖尿病や高血圧、外傷などが原因で硝子体の中に出血することがあります。
ひどい出血の場合は、目の前に墨が垂れてきたような見え方や、
霧がかかったような見え方をしますが、出血が軽度の場合は飛蚊症として
自覚されることがあります。
最初は軽症であっても、日に日に影が濃くなるようであれば、出血が
続いていると考えられます。
■おわりに
飛蚊症は、多くの場合は加齢に伴う生理的なものであり、心配する必要はありません。
しかし、その一部は治療を必要とする重篤な病気の前触れであることがあります。
たとえ重篤な病気だとしても、今は優れた治療法があるので悲観することはありませんが、早めに治療した方が治り方がよいことはいうまでもありません。
飛蚊症を自覚したら、眼科専門医を受診することをお勧めいたします。