病気について
2011-01-26 15:45:00
眼精疲労
ほかにも、目が霞んで見えにくくなったり、頭痛・肩こり・吐き気などの全身症状が出現し、休息や睡眠をとっても十分に回復しえない状態をいいます。
目が疲れる原因にはどんなものがあるでしょうか。
1.目そのものに原因があるもの
- 遠視や乱視、メガネがあってない場合
- 右目と左目の見え方が違う場合
- 斜視や斜位がある場合
- 老眼
- 緑内障
- ドライアイ
2.環境に原因があるもの
- パソコンの画面や紫外線などの光刺激
- 音刺激
- ガスや有機溶剤などの化学的刺激
- ストレス
3.全身疾患による原因
4.精神的原因
これらの一つだけしか該当しないときには、眼疲労は起きても眼精疲労にはあまりなりません。
眼疲労を起こすいくつかの小さな原因が重なり合って目の負担が増え、眼精疲労になります。
ですから、原因と思われる病気を治したのに眼精疲労が治らないことも少なくないのです。
眼精疲労の治療
眼精疲労の治療には、まず、検査によって原因を調べ、原因疾患がある場合にはその治療をするとともに、目薬や飲み薬を使って目の疲れを和らげることも行います。
また乾燥感を訴える方の中には、ドライアイを合併している方がかなりいます。そのような場合には、その治療を行うと乾燥感が解消されることがあります。
眼精疲労は、何らかの手を打たなければ、仕事や環境が変わるといった生活の変化がない限り、自然には治りません。
不快な症状がいつまでも続き、その症状がさらに状態を悪化させることもあります。
さらに、背後に目や,からだの病気が隠れている可能性も考えられます。「ただの目の疲れ」などと軽く考えず、なるべく早く診察を受け、対策を立てましょう。
2011-01-22 19:44:00
緑内障
■失明原因第1位
緑内障は、我が国における失明原因の第1位を占めており、日本の社会において大きな問題として考えられています。
■原因
眼の中には、房水(ぼうすい)といって栄養などを運んだり目の形を保つ働きをしている透明な液体があります。房水は眼球内の毛様体で作られ、シュレム管という排出管から排出されます。 ※右上の図参照
緑内障はこの排出機能が何らかの原因で悪くなり、房水が眼の中にたまりすぎて眼球内の圧力が高まり、眼球は硬くなって視神経を圧迫して眼の機能が落ちる病気です。
■緑内障の症状
緑内障は、40歳以上の17人に1人がかかる身近な病気。
放っておくと視野が狭くなったり、視力が落ちたりして失明してしまいます。
また、眼圧は正常なのに視神経などに障害を起こす場合もあります。一旦障害された視神経はもとには戻りません。早期発見、早期治療が望まれます。
■アドバイス
ひとたび障害されてしまった視神経は、残念ながら回復することはありません。また、どんなに手を尽くしても進行を止められない緑内障もあります。
しかし、癌検診同様、眼底検査を受けて早期に緑内障を発見できれば、言い換えれば、まだ視神経の障害が軽いうちに手を打つことができれば、失明に至る危険性はぐっと少なくなります。
治療の目的は進行を止める、または遅らせることであり、回復させるものでないことをご理解ください。
いずれにしても、40歳以上の方は年に一回眼底カメラを撮り、検査を受ける事が大切です。 また視界の四隅が欠けて視界が狭く見えるなどの症状が現れた場合、眼科にてすぐに診察を受けることが重要です
2011-01-21 15:18:00
ドライアイ
■ドライアイの方が増えています
ドライアイは、涙液の減少や涙の成分が変化したりして眼の乾く疾患です。重症になると角膜の表面に無数の傷がつきます。潜在患者さんは1000万人いるといわれています。
■ドライアイの主な症状.......思い当たる症状はいくつありますか?
※右上の図をクリックしてチェックしてみてください。
5つ以上の項目があてはまる人はドライアイの可能性が高くなります。
■ドライアイの原因
涙が減少する病気や加齢、薬の影響、エアコン、長時間のパソコン操作などで、涙の量が少なくなることで、ドライアイになります。
■ドライアイによる目の障害
涙は目の表面を潤すだけでなく、角膜や結膜の細胞に栄養を供給しています。涙量の少ないドライアイは、当然目の表面の細胞に傷ができやすくなります。
また、目が疲れたり、肩が凝ったり、頭痛を引き起こしたりします。集中力も当然低下し、仕事の能率は落ちます。
■アドバイス
ドライアイは失明などの重篤な結果をもたらすことは少ない病気ですが、慢性的な目の不快感や疲れをもたらし日常生活の質を著しく下げることがしばしば起こります。
症状に合った、いろいろな治療法がありますので、目の異物感や目の疲れを感じたら、眼科を受診するようにしましょう。
2011-01-20 12:38:00
網膜裂孔・網膜剥離, 硝子体出血
飛蚊症続き
(1)網膜裂孔・網膜剥離
網膜に穴が開いてしまったり(網膜裂孔)、網膜が剥がれてしまった状態(網膜剥離)では、しばしば飛蚊症を自覚します。
光視症(視界の中に閃光のようなものが見える症状)を自覚することがありますが、無症状のこともあります。
病状が進んでくると視野欠損(カーテンをかぶせられたように見えにくくなる症状)や
視力低下が起きます。
網膜には痛覚がないので、痛みはありません。
適切な治療を行わないと、失明する危険性が高い病気といえます。
(2)硝子体出血
糖尿病や高血圧、外傷などが原因で硝子体の中に出血することがあります。
ひどい出血の場合は、目の前に墨が垂れてきたような見え方や、
霧がかかったような見え方をしますが、出血が軽度の場合は飛蚊症として
自覚されることがあります。
最初は軽症であっても、日に日に影が濃くなるようであれば、出血が
続いていると考えられます。
■おわりに
飛蚊症は、多くの場合は加齢に伴う生理的なものであり、心配する必要はありません。
しかし、その一部は治療を必要とする重篤な病気の前触れであることがあります。
たとえ重篤な病気だとしても、今は優れた治療法があるので悲観することはありませんが、早めに治療した方が治り方がよいことはいうまでもありません。
飛蚊症を自覚したら、眼科専門医を受診することをお勧めいたします。
2011-01-19 11:34:00
飛蚊症
■飛蚊症とは
皆さんは、黒い点や虫のようなもの、または薄い雲のようなものが視野の中に見えたことはないでしょうか。
このように、視界にごみや虫のようなものが飛んでいるように見える症状を飛蚊症(ひぶんしょう)と呼びます。
目を動かしても、影は同じ方向に移動しかつ細かく揺れるので、その名のとおり目の前を蚊が飛んでいるように感じます。
ほとんどの場合は、加齢などの生理的変化によるものですから、心配いりませんが、たまに網膜剥離など重篤な疾患の前触れであることがあるので注意が必要です。
生理的なもの | 健康な眼でも起こりますので心配いりません。 |
病的なもの | 硝子体(しょうしたい)出血,網膜出血,網膜裂孔,網膜剥離(もうまくはくり)の初期症状の可能性があります。 |