病気について

2011-01-22 19:44:00

緑内障

失明原因第1
 緑内障は、我が国における失明原因の第1位を占めており、日本の社会において大きな問題として考えられています。

原因
 眼の中には、房水(ぼうすい)といって栄養などを運んだり目の形を保つ働きをしている透明な液体があります。房水は眼球内の毛様体で作られ、シュレム管という排出管から排出されます。    ※右上の図参照


緑内障はこの排出機能が何らかの原因で悪くなり、房水が眼の中にたまりすぎて眼球内の圧力が高まり、眼球は硬くなって視神経を圧迫して眼の機能が落ちる病気です。

緑内障の症状

緑内障は、40歳以上の17人に1がかかる身近な病気。
放っておくと視野が狭くなったり、視力が落ちたりして失明してしまいます。

また、眼圧は正常なのに視神経などに障害を起こす場合もあります。一旦障害された視神経はもとには戻りません。早期発見、早期治療が望まれます。

  
アドバイス

ひとたび障害されてしまった視神経は、残念ながら回復することはありません。また、どんなに手を尽くしても進行を止められない緑内障もあります。

 

しかし、癌検診同様、眼底検査を受けて早期に緑内障を発見できれば、言い換えれば、まだ視神経の障害が軽いうちに手を打つことができれば、失明に至る危険性はぐっと少なくなります。

 

治療の目的は進行を止める、または遅らせることであり、回復させるものでないことをご理解ください。

 

いずれにしても、40歳以上の方は年に一回眼底カメラを撮り、検査を受ける事が大切です。 また視界の四隅が欠けて視界が狭く見えるなどの症状が現れた場合、眼科にてすぐに診察を受けることが重要です